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男性の育休取得は産後うつ・産後クライシスを予防し家族を救う

 「男性の育休

私自身が男性の育休を取得し
非常に有意義な制度と感じました

これから育休の取得を検討している人にとって
少しでも育休取得の後押しになってもらえたらと感じ今回のテーマとしました😃
 
 

~以下の内容で書いていきます~

・育休制度の概要

・妻のメリット

子どものメリット
 
・夫のメリット

・会社のメリット

・約束事を決める





育休制度の概要

育休 = 「育児・介護休業法」に基づく休業制度のこと

UNICEFで日本は、世界NO.1 の収入カバー率(給付金)の良い国と評価

しかし、2020年時点での育休取得率は7.48%と世界低水準

正社員以外にも
 
パート・派遣社員・契約社員でも取得権利あり

条件は

・1年以上の勤務 
・1歳以降も継続雇用の見込みあり 
・3回/週以上の勤務歴
 
育休取得対象者に対して勤務先は
制度説明と取得意向を個別に確認することが義務化
 
パパ休暇は、産後8週以内に取得・終了することで
1歳までに再度取得可能だったが、その制度が
改正され分割して休むことが可能になった
 

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令和3年改正版
社会保険料は免除(月収の14%程度)
 
非課税のため所得税はかからない
 
翌年の住民税算定額にも含まれない

月末1日の育休取得でも1ヶ月分は社会保険料が免除
 
育児休業給付金は6ヵ月まで67%6ヵ月以降は50%
 
支給される
 
※2020年には80%に引き上げる検討もされている
 
※支給限度額:6ヵ月まで30万 6ヵ月以降は22万
 
給付金の計算方法
 
休業開始時賃金日数×支給日数(通常30日)×67%(50%)
 
※休業開始時賃金日数とは、
育児開始前の6ヵ月給料を180日で割った金額
 
 
手続きは
 
育休開始予定の2週間前までに書面で申し出る
 
原則、勤務先が手続きを進めてくれる
(会社の人がハローワークで申請してくれる)
 
育児休業給付金は2ヶ月に1回給付
 
初回は育休開始2ヶ月経過後~4ヶ月を経過する日の
属する末日まで(署名や押印が必要)
 
育児休業給付金支給決定通知書が
勤務先から自宅に届く
 
支給決定日から約1週間~10日後に
指定口座に振り込まれる
 
 
 
 
 
 
 
 
妻のメリット
 
何といっても
 
①産後のカラダとココロの変化
 
体を元に戻そうとホルモンバランスの急激な変化から
 
身体的・精神帝に非常に大きな負担がかかる
 
統計的には6割以上の妻が負担を感じている
 
産褥期精神病などのリスクもあるので本当に要注意!
 
基本的に産後1~2ヶ月は安静が理想との情報もある
 
会陰切開などしていると特にお尻が痛い
 
つわりの何倍も体が動かないとの話もある
 
 
 
②初産なら尚更
 
慣れていても大変な
 
・3時間毎のミルクあげ ・夜泣き ・オムツ替え
 
子どもによる個人さが大きいため
 
決まった時間や回数は無いため
 
体を休めたり自分の時間を作ることができない
 
男性が育休を取得すると産後うつの危機から
回避する可能性が高いとの文献もあり
 
しかし
 
夫が育休未取得、家事育児時間が2時間以内/日の場合
 
妻の役割分担納得度が低下する
 
低下すると生活満足度も低い傾向があり
 
不満から産後クライシスに繋がりやすい
 
 
 
③親孝行
 
任せっきりは両親の負担が気になるところだが
 
気を使わずに交流できる機会を設けていく
 
娘の母親が孫の世話をすると寿命が延びる
との文献もある
 
 
 
④私たち夫婦の場合は持病悪化の危機回避
 
産後の母体変化・睡眠不足の回避は
 
健常人よりも出産前後で
 
十分な配慮が必要とガイドラインで報告あり
 
薬の調整は適宜必要であり、
 
病院の通院頻度が増加する可能性がある
 
そのため、日々の状態変化の確認が必要となる








子どものメリット
 
①子どもの発達に良い効果がある
 
他者の気持ちを理解する能力が高くなると判明
 
他にも
 
・認識力 ・自制心 ・自尊心 
 
が高くなるとの報告もあり
 
夫婦の仲の良さは自己肯定感の高さにも繋がり
 
学習力の高さにも影響があると報告あり
 
 
 
③発達状態の適宜確認ができる
 
子どもの発育状態は要確認が必要と
 
ガイドラインで報告あり
 
私自身は医学的知識があるため
 
何か変化があれば、何かしら感じ取ることが
 
できるかもしれない
 
医学的知識が無くても
 
1人で気付けないくても2人いれば
 
気づける可能性が高まる
 
また、1人で不安を抱える機会が減ることは
 
妻や子どもにとっても安心・安全な環境と言える








夫のメリット
 
①父親脳に変化できる
 
子どもの出産前後に母親・父親の学習能力が高まる
 
日々赤ちゃんのお世話をすることで
 
子育てに適応する神経回路を作り出せる
 
また、産後1年間の中で赤ちゃんのお世話を
 
多くできた場合のみ
 
多様な状況に敏感に反応できる脳を
 
生み出すことができると報告あり
 
 
 
②手続き関連
 
そんなに手続きが多くは無いが
 
ゆっくりできる時間と精神的余裕があるのは
 
メリットと言える
 
 
 
③妻と子どもと一緒の時間を確保できる
 
仮に3ヶ月育休を取得した場合は
 
480時間(20日分)の時間を確保ができることになる
 
同じ時間過ごすのに仕事をしていると
 
6ヵ月必要な計算になる
 
協力して子育てをした場合
 
夫に対する愛情がV字回復するとの調査結果もある
 
 
 
④育児を共有できる
 
妻のストレスの多く
 
育児の大変さや体の変化に対しる辛さなどを
 
理解してくれない、共有できないことと言われている
 
一緒にいる時間を共有できるからこそ
 
共感できないことによる不満を減らすことができる
 
中々妻に伝わらないことも多いが
 
それは夫も望んでいることなのだ








会社のメリット
 
社会保険料の支払いが無いことによるコスト削減
 
育休を長く取得できる組織ほど
 
帰属意識や仕事意欲が高まるデータがある
 
助成金による金銭的援助がある
 
○出生時両立支援コース:
中小企業57万・個別支援加算10万 ※1人目の場合
 
○育児目的休暇の導入と利用:
中小企業28.5万
 
認定制度や社外からのイメージアップ
 
国・地方自治体の認定制度取得や表彰へ
 
応募することで評価が高まる
 
公的な認定制度のマークを採用PRに使用し
 
人材採用・確保・定着に繋げることができる
 
※男子学生4割以上が育休を取得し積極的に
 
子育てしたいとの認識あり








約束事を決める
 
これが一番大事です!!
 
今までのメリットは全て台無しになりかねないほどに
 
育休を取得しても結局何もしなかったと
 
言われてしまいます
 
基本的に育休は休みでは無い
 
・妻の回復のためのサポート 
・家族のかたちを作る大切な期間
 
この2つを忘れてしまうと…
 
データ上では育休を取得しても
 
2時間以内の家事・育児時間の夫は3人に1人であり
 
妻の半数弱は育休の意味が無いと感じていると
 
調査結果あり
 
そのため
 
必ず育休を取得したら
 
何をするのか、何のために取得するのかを
 
自分の言葉で伝える必要がある
 
それが約束事なのである
 
 
 
 
 
まだまだ男性の育休に対して理解が少ないです。
法改正による取得の促進やネット上に経験者の
投稿が多数みられるようになっており、
今が変化のターニングポイントだと感じます。
 
妻の説得、会社の説得で悩んでいる場合などにも
活用していただければと感じます。